2019年12月21日土曜日

A Taste Of LONGTABLEを終えて





























10月26日、27日に長崎・東彼杵のキャンプ場で「A Taste of LONGTBLE」が開催されました。

新たな試みや発見が数多くあったこのイベント。今回は、企画が生まれた経緯と当日のお話をしたいと思います。

僕はもともとキャンプとか山登りが好きです。
とは言っても、スタイリッシュなアウトドア用品をいくつも持っているわけではなく、(そもそもあまり物をもっていません)
単純に自然の中にいると心が安らぐのです。

そして、「自然の中で飲むコーヒーがなぜかやたら旨い」と常々感じています。
コーヒーだけでなく料理も、お酒も、自然の中だと格別。
美味しいものを食べながら、火を囲って仲間と話しているだけで、僕はすごく贅沢をしているような気になる。お金なんかかけなくとも。

「コーヒーのイベントをキャンプ場でできたら最高だね。お酒飲んでもそのまま寝られるから、ワインやビールやっている人たちも呼べるよね」

そんなような話を、Toshiとしていたのが3年くらい前かな。

ある時、KARIOMONS COFFEEの伊藤さんにもその話をしていたら、

「あ、それできるところあるかも。東彼杵でキャンプ場を運営している人と知り合いなんで、聞いてみましょうか」

こうして、“なんとなく漠然としたイメージ”は、“実現するかも?”に変わっていきました。


そして今年の5月に、キャンプ場を使わせてくれることになった東彼杵の「LONGTABLE」
でキャンプミーティングを行いました。

そこに集まったのが、僕ら主催3人に加え、東彼杵の町おこしで活躍されている森さん、川崎さん、LONGTABLEを運営されている城島さん。このメンバーでイベントを作っていくことになります。

この時のキャンプがめちゃくちゃ楽しくて。

夜みんなでワインを飲んだりコーヒーを淹れたりしながら、火を囲って話し合ったのですが、環境の影響というのはすごいもので、アイデアがどんどん出てきて、一気にイベントの軸となるものができ、全員で共有することができました。






そして、イベントタイトル
「A Taste of LONGTABLE」
が決まり、コンセプトもや内容も明文化しました。


〜「楽しい」をシェア、そして循環させる。〜

外で集まってご飯を食べる。
美味しいものがあって会話があって。
いい音楽とコーヒーがあればなおいい。
ただの美味しいより最高がそこにはある。

青空のもと、LONGTABLEを囲んで「楽しい」を味わおう。



同時に参加してほしい店舗に声をかけはじめました。

最初に決めたことは、“自然の中にある「食」の村”をイメージしていたので、1分野から1店舗ずつ集めたいね、ということ。
コーヒー、ワイン、ビール、カレー、おやつ、サンドイッチ、肉・・・その道のプロが集まって、互いのものを食べ合ったり、気が合って仲良くなったり。

素敵やん・・・。

それからも、各自役割を決め、合間をぬってはオンラインミーティングして、内容を固めていく、という日々が続きます。

チケットもはじめのうちは販売枚数が伸びず、焦ることもあったけれど、最終日までには何とか赤字にならない程度のラインにも達し、胸をなでおろしました。

当日の前夜は、夜遅くまでみんなでテントやテーブルをセッティングし、なんとかぎりぎり準備も終わらせることができました。

そして当日の朝がついにやってきます・・・!



前日の夜に出来上がったターポリン(笑)



会場までの道。

朝の10時。
来場者が次々と入場し、色々把握しきれていないまま始まっていました(笑)


伊藤さんのご家族も来場。

有名なDJの方に音楽を担当してもらいました。
まずはここでコーヒーを1杯。
(左)カリオモンズコーヒー・中村さん、
(右)バスキングコーヒー・タロウ。
福岡、「beersonic」さん。ここでクラフトビール飲めるなんて!
福岡「黄昏」さん。ヴァンナチュールで酔うのもよし。



お昼からはメインコンテンツの一つ、「LONGTABLE  LUNCH」。












東彼杵の「little Leo」さんに出張シェフをして頂き、「長いテーブルで、木々に囲まれて食事をしよう!」という企画。

これが本当に美味しかった。「これだよこれ。こういうのがやりたかったんだ!」と
伊藤さんと言い合いながら、Leoさんの素晴らしい料理に舌鼓を打つ。

天気も前日の雨が嘘みたいに晴れ渡っていて、通り抜ける秋の風が心地いい。

最高の時間でした。


そして夕方まではゆったりとそれぞれ自由に過ごす時間。





発起人の三人。これは確か「LULU」のロウ君撮影。

BAGELまるごやさん。

小値賀ピーナッツカレーさん。

キャンプファイヤーの準備が始まります。





夕暮れとともにアーティストによるライブがスタート。1組目はマクウさん。
アコースティックギターとバイオリンによる、柔らかな歌声としっとりとした演奏が会場を包みます。




そして夜のメインコンテンツはこれ。旅する肉焼き師中村圭一さんによる、
「LONG TABLE BBQ」。豪快に肉のかたまりがグリルされていく様は圧巻です。


灯りがぽつぽつと。この時間帯のキャンプ場もいい雰囲気です。



2組目のライブ演奏。パフォーマーは「Mr.Moi」さん。






BASKINGスタッフTaroが長野・白馬にいた頃の先輩というご縁で、なんと長野から今回のために駆けつけてくれました。

Mr.Moiさんの合図で、薪に火が放たれ、キャンプファイヤーが始まります。








それまで、それぞれの場所で過ごしていた人たちが、引き寄せられるようにキャンプファイヤーの周りに集まってきました。

立ち上る炎を、ただただ眺める人。
音楽に合わせて踊る人。
みんな、良い表情していた。

火は魔法だ、と思う。

この瞬間は間違いなくこのイベントのハイライトでしたね。




中村さんだけは黙々と肉を焼いていました(笑)







そして夜の屋台も盛り上がる。

福岡 Sounds food Sounds goodさん。







ライブが終わると、パタゴニアさんによる上映会。
地域おこしの活動をされている人たちのドキュメンタリー映画です。
今回のイベントコンセプトにもうまくマッチしていて、とても良かったです。







一日が終わり、出展者やキャンプ場の管理人さん、ボランティアや主催者が集まって、ワインを飲み回しながら反省会。




炎が人をそうさせるのか、議論にどんどん熱がこもってきました。

僕はもう酔っ払ったので、静かに去り、床につきました。

翌朝。


朝早くから動き回る、働き者のToshi。

伊藤さん。


 朝ごはんは「さいとう宿場」さん。
朝から(と言わず、いつでも)プロによるご飯が自然の中で食べられるなんて、本当サイコー。

朝の「セルフコーヒー」。
コーヒーブースでコーヒーを「買う」のではなく、「自分で、自分のために淹れる」という趣旨でやってみました。




器具を貸し合ったり、恥ずかしながらも自分の淹れ方を披露してみたり。
コーヒーを通して誰もが自然と繋がっていくのを見ていて、「ああ、やっぱりコーヒーはいいな」と改めて思いました。

主催側が一方通行的にお客さんへ価値を提供するのではなく、みんなが一緒になって、新たな「価値」を創っていくこと。

僕はそれがやりたかったのかな、と。それが出来ているとはまだ言えないけれど、それを目指していきたいな、とこの時思いました。









キャンプ場は子ども達にとって最高の遊び場=学び場。 

「LULU」ロウ君。
「Gelato Naturale」さん。


お昼のランチにお願いしていたのは「Tommy Beef」さん。
伊藤さんが声をかけて、佐賀から来て頂きました。
飼育・品質管理が徹底されている白富牛を使用した、極上のハンバーガーを用意してもらいます。




子供達もみんな楽しそう!

キャンプ感あるわぁ。

お客さんに、具材やソースやバンズも自分で選んでもらって、カスタムしてもらうスタイル。これも参加型。






平和な時間が流れています。










前夜ライブしてもらったMr.Moiさん。今日は長野から持ってきた林檎を販売。


イラストレーターのダテさん。
今回、「A Taste Of LONGTABLE」のロゴをお願いしました。
ゆるくて可愛いイラストが特徴。


似顔絵のワークショップをしてくれました。大人気!


僕たち主催3人のイラストも描いてもらいました!


バッジのワークショップも。


カリオモンズの中村さん。


伊藤さんのエアロプレス。


グッズも何気に売れてました〜。


Kitchen Lavo missiさん。


クスクス美味しかったぁ。。。




ボランティアの皆さん。
皆、めちゃくちゃ働いてくれました。
本当にありがとうございます。
できれば次回も参加して頂きたい(笑)


アイスソルベ専門店のRサンクファーミュさん。


海月食堂さん。


パタゴニアさん。

ワインバー黄昏さん。


この後、トークショーしてくれるBring meのヒカルさん。



最後に、主催3人のヒカルさんを交えて、トークショーで締めくくります。

今回このイベントをはじめることになったきっかけ、経緯、これからのことなど打ち合わせなしで、ゆるく語らせて頂きました。

細かい内容がもうあまり思い出せないので(笑)、
この時話したことと話しきれなかったことをここに書いておきます。


現代はすごく便利で、それ自体は僕らが望んできたことです。

でも、一方で僕らはその便利さに依存してしまっていて、「今、ここで起きていること」に鈍感になっている気がします。

例えばスマートフォンは僕たちの生活を一変させるほどの代物ですが、そのせいで見落としているものがたくさんある。

風を感じたり、たくさんの色彩を楽しんだり、土の匂いを嗅いだり。
薪がはぜる音を聞きながら仲間と語り合ったり、夕陽に感動したり、朝陽と鳥の声で目が覚めたり。

めちゃくちゃシンプルなことですが、それがあれば十分僕らは幸せなんじゃないか。

まぁ、そこにコーヒーがあればなお良いよね、と(笑)

というか、「コーヒーを淹れる時間」や「コーヒーを飲む時間」
こそまさに、「今、ここで起きていること」に意識を向けるきっかけになりうるんだ、と
信じているわけです。









参加してくれた皆様、主催の皆様、ボランティアの皆様、BASKINGスタッフ、
ありがとうございました。


おしまい





















































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