今回買い付けたコスタリカ「Los Robles」は、ダブルウォッシュトという生産処理を施しています。
ダブルウォッシュトというのは、ウォッシュトの行程を終えたあとのパーチメントコーヒーを、一定時間「きれいな水」に浸けた後に乾燥させるプロセスです。
「きれいな水」というのがポイント。
グァテマラにエルインヘルトというPL学園みたいな超優良農園があるのですが、ここもダブルウォッシュトを取り入れています。
この農園にはソーキング用の水に農園の地下水を使っており、その水に浸すことでよりクリーンなコーヒーを作っています。
「Los Robles」をお飲みになった方は感じられたかも知れませんが、このコーヒーの持つ、「淡さ」や「透明感」は、おそらくこのダブルウォッシュトという生産処理によるところもあるかと思います。
水がいいと、いいコーヒーが生まれるというのは、日本酒やウィスキーなどと共通するところがありますね。
この2段階のウォッシングにより、クリーンなコーヒーが期待でき、酸や甘さが明確になるとも言われています。
コスタリカなどの他のファームでは、スウィートネスを強調させる目的でソーキングを2回繰り返すトリプルウォッシュドを行っているところもあるそうです。(なんかカタカナばっかりになってきた・・・)
また、コスタリカではウォッシュトとはまた違った、「ハニープロセス」というのもあって、それもまた、コスタリカならではの味わいを生み出しています。
とにかく、コスタリカの生産者の品質向上にかける惜しみない努力には脱帽します。
「Los Robles」の農園主であるレオさんが、「生産処理はどうしたい?」と聞いてくれた時、それまで僕が生産処理を決めることができるなんて思いもしてなかったので、ちょっと考えあぐねました。
ナチュラルか、ハニープロセスか、ウォッシュトか、ダブルウォッシュトか。。。
なんて贅沢な、エキサイティングな決断を僕は今、迫られるていることか!
・・・で、5秒で決めました。
「ダブルウォッシュトで!」
せっかく標高の高い所でとれたポテンシャルの高い豆なのだから、それを一番活かせるやり方がいい。
ハニープロセスのような味に特徴づけるようなやり方もいいけれど、クリーンで、透き通るような味わいのものが、BASKING COFFEEの主力選手であってほしい。
というようなことで、今年の「Los Robles」はダブルウォッシュトになりました。
(・・・でもこの豆のハニープロセスも面白そうだから来年は試してみたい!)
ハニープロセスについてはまたいずれ・・・。