2021年11月5日金曜日
BASKING COFFEEはどこへ向かうのか
2021年10月23日土曜日
コーヒーの旅【グァテマラ編3】
サンペドロララグーナをあとにした僕は、
乗客は僕を除けば現地の人達だけだった。
「時々山賊がでる」と言われる山をいくつか越えて、20時間後ようや
鋭角な山々に囲まれた、小さい集落のような町だ。
しばらく歩いていくと、
ホテルのオーナーが英語を話せたので、
農園は、
翌日、ホテルのオーナーからもらった手描きの地図を片手に出発。
今度はバスではなく、小回りの効くパブリックバンを乗り継いで、
最後は個人のトラックの荷台に乗せてもらい、30分ほど走ったと
人生初のコーヒー農園「エルインヘルト」。
入口の門を開けると、違った世界がそこにあるようだった。
「なんか、楽園みたいだ…」
農園は迷子になりそうなほど広く、門からずいぶんと歩き続けて、
その人こそ、
早速、
農園内には、生産処理を行うウェットミルだけでなく、
種から出荷までの全ての行程を一つで行う農園というのは、
それどころか、ここには焙煎室、カッピングルームまであり、
いきなり、
僕はついに夢見たコーヒー農園に自分が来ているということと、
続く
2021年8月13日金曜日
コーヒーの旅【グァテマラ編2】
日本からメキシコまで飛行機で行き、そこから陸路で最初の目的地であるグァテマラに入国した。
なぜ日本からグァテマラまで空路で行かなかったかというと、メキシコから陸路で行った方が50$くらい安かったから。
これがバックパッカー的(時間はあるが金がない)発想なのである。
無事に入国した僕は、サンペドロ・ラ・ラグーナという町を目指した。
「この町でグァテマラ人からマンツーマンでスペイン語を格安で学べる」という情報を僕は入手していたのだ。
町に着くと、(まるでロールプレイングゲームみたいに)早速何人かに聞き込みをはじめ、なんとなく良い人そうな先生と巡り会えた。
僕より少しばかり年上の、シャツのボタンを外して敢えて胸毛をのぞかせるタイプの男だ。彼は流暢な英語で「1週間で50$でいいですよ。」と言った。
確かに安い。
「じゃあ明日から始めましょう。」とお別れし、今日のミッションを終わらせた僕は町を探索てみた。町の雰囲気もなかなかいい。石畳の坂道や、色とりどりの家並みが見ていて楽しい。そして、ここには有名なアティトラン湖という美しい湖があり、それを町のどの場所からでも眺めることができた。
僕はすぐにこの町を気に入った。
翌日からは基本的に同じ様な日々をこなした。
まず、朝はホテルのベランダでアティトラン湖を眺めながら自分で淹れたコーヒーを飲み、10時から13時までマンツーマンでスペイン語の会話レッスン。
近くの食堂で昼ご飯を食べて、町をぶらついた後、ホテルのベランダで野鳥を観察。(ここにはいろんな種類のカラフルな野鳥がいたのだ。)
夕方は近くの食堂で夕飯とビールを飲み、読書。寝る前にフランスにいる妻と1時間ほどスカイプで話して11時頃には就寝。
あっという間に2週間が経ち、アルトゥーロさんとの約束の日が来たので、ホテルをチェックアウト。
最後の夜はスペイン語の先生と飲みに出かけた。
プライベートの時の彼は、雰囲気が少し違っていて、クールで寡黙だった。酔いがまわるにつれ、彼は人生の儚さについて、過去の恋人のことについて、ラテンの人らしく感情的に語った。そして彼は当たり前のように僕に飲み代を払わせた。
まぁいいんだけど。
翌日、僕はローカルバスに乗りアルトゥーロさんの農園のあるウエウエテナンゴへと向かった。
ホテルのベランダから見えるアティトラン湖。 |
続く
2021年8月4日水曜日
コーヒーの旅【グァテマラ編】
2021年4月12日月曜日
BASKING COFFEE 春日原店ができるまで
4月10日、BASKING COFFEE春日原店が無事にオープンを迎えることができました。
いつも支えくださる皆様のおかげです。ありがとうございます。
ここでは、オープンに至るまでの経緯(というよりdirector Toshiのストーリーかな?)を少しお話しますね。
***
春日原店directer・室本寿和(Toshi)と店主エノハラのストーリー
室本夫婦とはもう長い付き合いになる。
特にToshiに関しては、僕がコーヒーをやり始める前からの仲だ。
(僕らの出会いについては以前ブログに書いているのでそちらを読んでください)
遡って10年前、福岡で翻訳の会社に勤めていたToshiは、オランダの営業所に海外赴任することになる。
当時僕はコーヒー屋で修行中の身であった。
それから3年が過ぎ、僕は独立に向けて会社を退職し、コーヒー産地の旅に出る。中南米を周ったあと、北欧へ行く道すがら、Toshiがいるオランダへ立ち寄った。
久しぶりに会う二人の話は尽きなかったが、ある時ふと、こんな会話になった。
「Toshiは海外で仕事して、こんないい感じの家に住めて、なかなかいい人生やん」
僕がそう言うと、彼はどこか納得いかない表情で、
「悪くないよ。この生活も悪くはない。でも何かが足りない気がする」
と言った。
Toshiはこう続ける。
「お前が羨ましいとも思う。帰国したらコーヒー屋やるんよね。応援するよ」
その後、彼と分かれて北欧を旅したのち、僕は帰国し、その通り「BASKING COFFEE」を開店させた。
さらに数年後、Toshiからメールが届く。
「今、スロバキア発の『STANDART』っていうコーヒーマガジンの手伝いしてて。
近々日本版を出したいらしくて、それの編集長をやらないかって誘われてる」
「すごく悩んだんだけど、今の仕事を辞めてSTANDARTをやることに決めた。だから日本に帰ってくる」
ずっとコーヒーを好きだったToshiが、ずっとやってきた翻訳の仕事を活かしてコーヒーマガジンを編集する。
すごい巡り合わせだなと思った。こんな風に人の人生の点と点は繋がってゆくんだな。
それからToshiはSTANDARTの日本版編集長として、活動開始。
STANDARTの仕事にも慣れてくると、Toshiは時々、BASKING COFFEEでもバリスタとして働くようになる。「もっとコーヒーを理解したい」という理由からだった。
コーヒーをやる前からの友人と、紆余曲折を経てここでまた一緒に仕事をすることになるなんて、人の縁というのは不思議だ。
最近になって、Toshiが調子に乗ったことを言い出した。電話ミーティングか何かの時だったと思う。
「やっぱり自分でコーヒー屋やってみたいっていう夢がずっとあるんよね。もちろん今のSTANDARTの仕事には満足してるし、やりがいもあるんやけど。」
話しながらだんだん熱くなってきたToshiは、妄想を膨らませてゆく。
「できればうちの近所とかで、公園とかが近くにあるところで、コミュニティの一部になれるような店をやりたいんよね。」
「いいね、やろうよ。面白そう」
僕が間髪いれずにそう答えると、Toshiは急に真剣な表情になった。
「え、まじで?」
「うん、まじで」
それが今のお店が生まれるきっかけだった。
数か月後、僕達はたまたま見ていた物件募集の一覧からこの物件を見つけた。
場所は、まさに彼がやりたいと言っていたエリアだった。こりゃあ、やるしかない。
ここからまた、Toshi、そして室本一家の新しい物語が始まる。
初心を忘れるなよ。
〜オープン前日の風景〜
内装は今回も千早のお店をお願いしたearly birdさんに。
***
最後に、トシが創ったBASKING COFFEE kasugabaruのお店のコンセプトを載せておきます。
「コーヒーで街への愛着を育む」
子育て世代がコーヒーを通じて繋がり、お客さん同士で自然と話が生まれる、おいしいコーヒーがあってリラックスできるコーヒー屋。
コーヒーで繋がりを作る。
コーヒーで暮らしを豊かにする。
コーヒーで地域に貢献する。
コーヒーで幸福を共有する。
2021年3月15日月曜日
ブレンドの価格改定のお知らせ
<ブレンドの価格改定のお知らせ>
いつもBASKING COFFEEをご利用頂き誠にありがとうございます。
2021年4月1日より、以下の商品の価格改定をさせて頂くことにいたしました。
・ スピカ
・ Day Light
・ Michelle
100g(税込)645円→702円
250g (税込)1296円→1404円
(それぞれ50円/100gの値上げとなります)
オープン当初より「高品質のコーヒーを日常的に皆さまに飲んで頂きたい」という理念のもと、出来る限りリーズナブルな価格でご提供できるよう努めてきました。
ですが、原材料費そのものだけでなく、コーヒー豆販売に付随する諸費用、運搬費用が年々高騰しつづけており、経営努力だけではこれ以上価格を抑えることはできないと判断いたしました。
お客様のご負担が大きくなってしまいますことを心よりお詫び申し上げます。
今後も、価格上昇分以上の価値ある商品を作り、皆様にお届けして参りますのでどうぞご理解頂けますようお願い致します。
BASKING COFFEE 榎原 圭太