コーヒー初心者の方が、自宅でコーヒーを美味しく飲める方法を、3ステップに分けてお伝えしていきます。
今日は
「Step 2.」
安定した抽出をする
「お店で気に入った豆を買っても、自分で淹れるとどうしても美味しく淹れられない!」という話をお客さまからよく聞きます。
素材選びの次は、その素材を損なわずにどう料理するかが大切になってきます。
【挽きたての豆を使う】
まず、豆は挽かずに豆のままで購入し、飲む直前に豆を挽くことを推奨します。そして、ここが結構大きなハードルなんですが、そこそこ値段のする、良質なグラインダー(ミル)を買ってほしい。これで大きな差が出ます。
グラインダーの話はまた別の機会にしますが、カリタのナイスカットシリーズやコマンダンテ、Fellow あたりなら、まず安心かと思います。
【レシピを守る】
スケールと温度計を用意して、コーヒー豆を購入したお店がおすすめしている抽出器具を使い、そのお店がおすすめしているレシピで淹れてみる。ここがポイントです。
コーヒー豆を購入したお店とは別のお店のおすすめ器具やおすすめレシピで淹れると、またややこしくなります(笑)。
なぜなら、その豆は、お店の人がそのレシピ・器具を使って何度も焙煎やエイジングなどの調整を重ねて、「美味しい」と思える味に仕上げたものだから。
もちろん、ある程度慣れてきたら、別のレシピを試してみてもOK。
少しずつ自分好みにレシピをずらしていきましょう。たとえば挽き目を変えてみたり、お湯の温度を変えてみたり。
思い切って抽出器具を変えてみるのもありです。
BASKING COFFEEのおすすめ器具とレシピを紹介しておきます。
おすすめ器具:フレンチプレス
フレンチプレスの特徴は、フィルターが金属のメッシュになっているため、コーヒー豆が持つ油分をダイレクトに引き出せる、という点です。
油分をカットしないことでコーヒーが持つ複雑味やボディ、旨味などを存分に味わうことができます。
何より、淹れ方がとても簡単なので失敗が少なく、よっぽどふざけて淹れない限り誰でも美味しくコーヒーを淹れることができます。
(ドリップだと、たとえ品質の良いコーヒー豆を購入しても淹れ方を間違えると美味しくなくなってしまうこともありますから)
【1杯用レシピ】
コーヒー豆15g
お湯(94℃)270cc
時間4分
1.フレンチプレスをお湯などで温めておく。
2.中挽きのコーヒー粉をフレンチプレスに入れ、4:00タイマーをスタートして94℃くらいのお湯をまず半量注ぐ。(全体に満遍なく注ぐ)
3.30秒ほど待ち、タイマーが3:30になったら残りを注ぐ。
4.4:00タイマーが鳴ったら、プランジャーを押し下げて、カップに注ぐ。
とても簡単ですね。
初心者の方はまずはフレンチプレスからやってみると失敗も少なく美味しいのでおすすめします。
ハンドドリップやエアロプレスも奥深く面白いので、慣れてきたらトライしてみてください。
【楽しむ】
あとは、あまり難しく考えすぎずに、楽しんでコーヒーを淹れましょう。
「完璧なカップ」なんてプロでも滅多にないので、ネガティブな要素を見つけて眉をひそめるより、「今日はこんな感じなのね」と、コーヒーが生み出す多様性を楽しむのがよいかと思います。
続く