2024年8月22日木曜日

BASKING COFFEE チームメンバー紹介 profile no.2 Kaede



ネーム:Kaede 勤務場所:広島店


【Q&A】


Q.あなたが最近好きなコーヒーは?


私が最近好きなコーヒーは、ウォッシュトプロセスのコーヒーです。

クリーンで、スッと身体に馴染むような、飲み心地のいいコーヒー。

気付いたらカップが空っぽ。あぁ、また飲みたいなー。

私もそんな人になりたいです。あの人に会うと落ち着くなぁ、元気もらえるなぁ、また行こ!

誰かの、そんな人になれますように。


Q.どのような経緯でBASKING COFFEEに加わりましたか?


前職(温浴施設)の転勤により地元長崎から福岡東区へ。

長崎で好きなコーヒー屋のオーナーさんにオススメを教えてもらったのがここ、バスキング。コーヒーも空間も人も、お客さんも過ごす時間も全て丸ごと好きでした。

偶然広島にご縁があり、福岡から広島へ移住のタイミングでバスキング広島店のオープン。

コーヒーの仕事に就きたいことを話していたこともあり、ありがたいことに声をかけてもらいチームバスキングにジョインしました。

今のところ人生最大の岐路です。


Q.あなたの好きな食べ物は?また好きなお店があれば教えてください。


最近は特にスパイスカレーにハマってます。

その後に飲みたいコーヒーがウォッシュトプロセスのコーヒーなんですよね。

広島の銀山町にある「ぱんちょり.」さんの3種盛り合わせカレーが大好きで毎月の私の楽しみと栄養補給です。

あ、あとアフターチャイも最高です。

心も身体もあたたまるリラクゼーションスポットです。


Q.あなたの好きな映画or本を教えてください。


ミステリー系です。東野圭吾さんの小説、積読中です。ただ、心が苦しくなってしまうこともあるので、糸井重里さんの小さいことばシリーズを間に挟みます。

気持ちがリセットされます。


Q.あなたが今ハマってるものは?


約10年ぶりにバスケをやっています。体を動かすことは元々好きで(得意なわけではない)、リフレッシュに最適です。

よく笑って動いて、翌日筋肉痛。

最高ですよ。


Q.コーヒー屋で働いていて良かったと思う瞬間を教えてください。


コーヒーを通じて沢山の方に会えること。コーヒーを飲みに来てくれるお客様や懐かしい友人、家族。コーヒーの香りで私のことを思い出してもらえたらいいな。


Q.コーヒーを好きになったきっかけは?


元々、コーヒーは苦くて苦手でした。

当時は苦いもの全般苦手で、セロリとかパクチーとか。

苦手なものが本当に沢山あって、二十歳のとき、「コーヒーと抹茶はきっとこの先の人生苦手なままだと損する!」そう思い、近所のコーヒー屋へ行き、浅煎りのコーヒーにより覚醒しました。

よくあるパターンです、これがコーヒー!?!あの感動は忘れられませんね。

今、コーヒーが苦い飲み物で苦手だと思っている方に是非体感してもらいたい、その思いで私はコーヒーを淹れ続けます。


Q.最後に、あなたが考えるBASKING COFFEEの強みとは?


愛社精神!みんなバスキングが大好きで、それはバスキングに関わることも含めて大好き。

コーヒーやチームはもちろん、お店にきてくださるお客さまや一緒に面白いことを考えてくれる出店者の方、インスタ見ながらバスキング行きたいなーっと考えている方も、丸ごと大好きです。

バスキングが好きだからこそ、たくさんの方に喜んでもらえるようなことを日々考えています。

美味しいコーヒーを淹れていきたいと思っています。わたしは、バスキングが大好きです!

2024年8月1日木曜日

BASKING COFFEEの11年目がはじまりました。(メルマガより)

 こんにちは。

毎日うだるような暑さですね。暑中見舞い申し上げます。

先月でBASKING COFFEEは10周年を迎えることができました。
改めていつもありがとうございます。

10年経って感じるのは、やっぱり周りの支えの有り難さです。開業当初は一人でのスタートでしたが、常連のお客様ができるようになり、お取引先も増えてきて、お世話になる方々も増え、一緒に働いてくれるスタッフも増え、、、

そうした人々と僕の一つ一つの「相互関係」が、今の自分を形づくっているように思うのです。子どもが生まれて、その子どものおかげで自分ははじめて「父」になることができるように。自分というのは、beingというよりはbecoming。「成って」いくものなのかなと思います。

あと、もう一つ思うのは、「まだ」10年しか経っていないってことです。お店をされている先輩方の中には、20年、30年続けている人もたくさんいます。10年で何かを成し遂げたような気になるのはまだ早いかな、と。

次の10年で、どんなことと出会えるのか。どんなことを感じたり、見ることができるのか、とても楽しみです。

そして、10年、20年、30年と、長くお客様にコーヒーを安定的に届け、お客様に必要とされるお店であり続けたい。

そのためにも、まずは自分がしっかりと身体と心を鍛えて、健康でいたいと思う、今日この頃でございます。




---

暑い夏はやっぱり水出しコーヒーバッグ。
キンキンに冷やしたアイスコーヒーを、一気飲みしたい。

水出しコーヒー BLUE
http://baskingcoffee.shop-pro.jp/?pid=81863562

ハウスブレンド・スピカを使用しています。
バランスよく、すっきりとしていて優しい甘さもあるコーヒーです。

水出しRED
http://baskingcoffee.shop-pro.jp/?pid=102008106

こちらは“フルーツ感”をコンセプトに生まれました。現在、コロンビア・ナチュラルを使用しています。まるでフルーツジュースを飲んでるかのよう!

ニューリリース!
コロンビア・チローソ 250g
http://baskingcoffee.shop-pro.jp/?pid=181302396

近年注目されている品種の一つであるChiroso。カップオブエクセレンスにも名を連ねたこの品種は今後注目度がまして行くことは必至です。
ウォッシュトでここまでの風味の豊かさは驚くべきと言うほかありません。
キウイやパイン、白葡萄を感じさせるフレーバー。とろっとした質感があり、とても甘い。

↑店主おすすめ!コロンビアはやっぱりレンジが広い。ポテンシャルが高い国だなぁと思います。



※こちらは毎月1日に配信されるメルマガより転記したものです。

メルマガ登録はこちらから

https://baskingcoffee.shop-pro.jp/secure/?mode=mailmaga&shop_id=PA01296235

2023年11月16日木曜日

コスタリカの母とブラザーが来日。

コスタリカの母・和子さんと息子の和臣が来日し、千早店に遊びに来てくれました。


和子さんのことは、過去のブログを読んでくれた方はご存知かと思います。


和子さんとは僕が初めてコスタリカを訪問した時にたまたま街で知り合い、そのまま1ヶ月くらい彼女の家に居候させてもらいました。


当店で販売しているコスタリカの「ロスロブレス農園」の農園主レオさんを繋げてくれたのも、彼女でした。


そして彼女の息子である和臣は、今に至るまで現地で僕が動きやすいようにドライバーをアレンジしたり、コーヒー豆の輸出に関する業務をこなしてくれています。


もう10年以上の付き合いです。家族のような存在。


和子さんはコスタリカに住んでいるので、今でもコスタリカに行った時に会っていましたが、

和臣は今はノルウェイに住んでいるので、彼と

会うのは4年ぶりになります。


和臣は母が日本人、父がコスタリカ人で、日本の映画や音楽に触れて育ってきたわけですが、

日本に来るのは今回が初めて。


どんな心境になるのだろう。少なくとも日本で

育った日本人の僕とは全く違う日本が見えているのだろうな。


今回は2人で日本の友人を訪ねて旅をしているのだそう。

徳島のあと、福岡に来てくれました。


彼らにBASKING のお店を見せることができて、お客さんにも紹介できて、本当良かった。


来てくれてありがとう!


このあとは糸島へ行き、沖縄へ行くそうです。

特にはっきりした計画もない、行き当たりばったりの旅のようですが。


引き続き日本の旅を楽しんでほしいです。


過去の和子さんが登場する話












2023年10月3日火曜日

価格改定のお知らせ

いつもBASKING COFFEEをご利用くださり誠にありがとうございます。


皆様には大変心苦しいお知らせになりますが、2023111日より、以下の商品の価格を改定させて頂きます。


【コーヒー豆】

BLEND スピカ 

BLEND Daylight

BLEND ミシェル

Costa Rica 

Brazil

それぞれ100g/100円の値上げとなります。


【ドリンク】

カプチーノ、カフェラテなど本日のコーヒーをのぞくドリンク全種

50円の値上げとなります。


私たちBASKING COFFEEの理念として、「お客様に品質の高いコーヒーを日常的に飲んで頂きたい」との思いがあります。


物価上昇が始まってからも、「何とかならないか」と生産性を上げることで販売価格の維持に努めてきました。


しかしながら、昨今のさらなる「国内の物価上昇による諸経費の高騰」「長引く円安による生豆の高騰」に、これ以上の価格維持は経営を続けていく上で非常に困難と判断いたしました。

お客様には大変申し訳ない報告となり、一同断腸の思いです。


 後はコーヒーの生豆の選定、焙煎、その他品質管理の向上に全身全霊で取り組み、価格以上の価値を持った商品を提供していく積もりでございます。

今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


BASKING COFFEE 一同

2023年9月25日月曜日

コーヒーの旅【コスタリカ編2】

 〜こちらの旅日記は店主エノハラがBASKING COFFEEを開業する前に産地を旅した2013年の頃のお話です〜 

前回までのあらすじ 


サンホセからやや北西に位置する、コロナドという町に和子の家はあった。


観光客など一人もいないような、教会が町の中心にある田舎町だ。

外観の印象とは違って、和子の家の中はどことなく日本の家屋を思わせる雰囲気があった。キッチンの奥から漬物のような、懐かしい匂いがほんのり漂う。


家の中には、サンホセのマーケットに和子と一緒だった若い女の人がいた。

「ヤシ子ちゃんはあなたと同じくらいよ」

とキッチンから和子が言った。

私の娘。あと息子がいるのだけど、今大学に行っているの、私たちこの家で何でも自分たちで作るのよ、味噌やパンやお漬物とか、畑もすぐ近くにあるのよ、そうだ、今度あんたにも見せてあげるよ。その畑はね・・・


和子はノンストップで喋り続けている。

久しぶりに日本語を聞いた、と僕は思った。

日本語の響きはやっぱり落ち着くなと思う。海外から帰ってきて飲む味噌汁のようだ。懐かしく、安心感がある。

ヤシ子ちゃんは、和子の料理の支度の手伝いをテキパキとこなしながら、覚えたばかりの日本語で僕に話しかけてくる。

2人とも本当におしゃべりで、ことあるごとにケタケタと笑い転げる。僕もつられて大笑いしてしまう。

そうこうしているうちにテーブルにご馳走が並んだ。採れたばかりの野菜。手前味噌。自宅で作ったビール。

僕は遠慮など全くせずに食べまくった。美味しかった。美味しすぎた。

和子たちの話し声が遠のいていく。僕はぶっ倒れるように眠りについた。


---翌朝、熱をだしてしまった。めったにないことだが、どうやら体調を崩してしまったらしい。まぁ、和子の言うように、ろくなものを食べていなかった。


和子がドア越しに心配そうに声をかけてきた。


「あんた、多分さ、安心したんだよ。ずっとろくなもの食べずに、長く旅してさ。それで張り詰めていた糸がぷつんと切れたんじゃない。

しばらくこの家で休んでいきなさい。」


僕はうつらうつら返事をし、ふたたび深く眠った。


体調が戻ったのは3日後だった。


和子が部屋のドアを開けこう言い放った。


「さあ、起きなさい。畑を耕して、体力を取り戻すのよ。それと・・・」


和子は続ける。

「あたし達の友達にコーヒー農園やっている人がいるから、今度一緒に行こう。」


翌朝、和子の自慢の畑の手伝いをして、午後から僕たちはコーヒー農園のあるタラスというエリアまで車を走らせた。






コスタリカの気候は素晴らしい。気温は一年を通して日本の春のようで、湿度も低いので窓から入ってくる乾いた風が気持ち良かった。

「中米のスイス」といわれるほど美しい緑に恵まれた山々。その中を車で走り抜けるのは、この 初めてのドライブ以降、コスタリカに来た時の僕の楽しみとなった。


3時間ほどで、目的の農園に到着。

たくさんの子どもと、お父さんが迎えに来てくれた。


「ようこそ。遠くからよく来たね」


お父さんのホセと挨拶を交わした。

家のお庭がコーヒー農園になっているようで、早速案内してくれた。


和子が、「ホセはね、ビオディナミコの実践者なのよ」と歩きながら僕に言った。


ビオディナミコ【Bio Dynamic】とは、農薬・化学肥料を使わないだけでなく、種を蒔く日も収穫する日も天体運行によって決まる生命、生物(Bio)を統御する力学 (Dynamic)原理に従って行う農法のことだ。

ワイン作りにおいては珍しくないものの、コーヒーの世界ではまだまだ少数派だ。


庭に到着してあっと驚いた

そこにはイメージしていたコーヒー農園とは全く違った風景が広がっていたのだ。

荒々しく、野生的で多様な植物が生い茂り、植物に絡み付く霧がどこか厳かな雰囲気を醸し出していた。

僕は、まるで自分が原生林の奥深くに迷い込んだような錯覚に陥っていた。

ホセがふと歩みを止め、こちらに振り返る。


「ここで最高のコーヒーを作っているんだ」


スペイン語訛りの英語で、彼は少年のような笑顔で言った。 





---結論から言うと、この時、ホセからコーヒー豆は買うことは出来なかった。


理由として、一つは、「収穫量が少なすぎてプロダクト化が難しい」ということ。

もう一つは、全ての作業をホセ1人が手作業でやっているため、「コストがかかりすぎて値段が相場の3倍くらいになってしまった」からだ。


僕としては、たとえそれがどんなに良いコーヒーだったとしても、ある程度の量が確保できなければ長期的なビジネスとして成り立たないと判断し、最終的にホセとはパートナーシップは結ばないという結論に至った。


非常に残念だったけれど、とても勉強になった。そして、この時コーヒーを本気でビジネスにするために自分の思考が動いていることに気がついた。


この先、コスタリカへたくさん豆を買いに来ることができるようになって、また僕とホセを引き合わせる力学が働いたなら、彼からコーヒーを買ってみようじゃないか。





続く