2017年8月19日土曜日

今年の2月にコスタリカで買い付けた豆が、ついにお店に届いた。
あんな遠い地から、太平洋を渡ってここまでよくたどり着いてくれたものだ。
なんだかとても愛おしく思う。




BASKING COFFEEのロゴが!
                               


今回買い付けた量は麻袋10本。
バイヤーとしては少ない量だけれど、ぼくにとっては大きな第一歩である。


こちらコスタリカへ行ったときのブログです。
コスタリカ・買付け出張(前編)
コスタリカ買付け出張・後編
コスタリカ買付け出張・番外編


生豆の見た目では、品質がいいかどうかの判断は(よほど欠点豆が混じっていない限り)できないので、新しい豆が届くとまずテスト焙煎をする。
新しい豆の焙煎一発目は、いつでも気が引き締まる瞬間だ。
特に、今回は初めて「自分で最初から最後まで決めて」選んだ豆だから、なおさら。
緊張と期待を背中で感じながら、五感をフルに集中させて焼き上げていく。











あっという間に焙煎が終わり、カッピング。



正直に言うと、不安がなかったわけではない。

良く聞く話で、産地でカッピングした時点では良くても、そのあとの産地での保管状態やコンテナの中の環境が悪いと生豆は簡単に品質が落ちてしまうことがある。
(だからこそ生産者との信頼関係が大事なのだ)


カッピングスプーンで一口吸い込んだ瞬間、思わず顔がにやけてしまった。

美味しい。

焙煎がまだ完全ではないけれど、十分に豆のポテンシャルは感じた。

僕の好きな、コスタリカらしい、みずみずしい果実感のあるコーヒーだ。

ここまで、長かったなぁ。
初めてのことで、分からないことばかりで、たくさんの人に力を貸してもらってようやく今、あの時農園で見た果実たちが「コーヒー」という飲みものになった。

産地で摘み取ったばかりのコーヒーの実



「より美味しいコーヒーをお客様に届けるため」とか、「農園主との親密な関係を築いてトレサビリティを明確に」とか、、、。
直接買い付けをする意味みたいなものはいくらでも挙げれるのだろうけど。

今回に関して言えば、「From seed to cup」という、スペシャルティコーヒーのコンセプトを頭ではなく、体で経験できたことが、何より意味深いことだったように思う。僕にとっては。

そして一度経験したことで、「あれもできる」「こんなこともしてみたい」と、たくさんの可能性がより明確に見えてきた。

そういうものだよなぁ、と思う。動くことで、次の景色が見えてくる。

よし、次回からはもう一段階、視点を高くして買付けに行こうっと。

一通りカッピングを終えると、もうそんな先のことなど考え始めてしまっていた・・・。


***


農園主のレオさんとどや顔の僕
                                                       


Costa Rica /Los Robles[ Direct trade]

*8月26日(土)店頭、オンラインにて販売開始*

地域:Tarrazu
品種: Red Catuai
プロセス: Double washed*
収穫年: 2017
標高: 1800m~
Flavor note: 

Hibiscus,grape,muscat,pear,sugarcane

         

Double washedという製法についてはまだいずれ・・・




オンラインショップ→http://baskingcoffee.shop-pro.jp





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