「コーヒーが好き」
その想いは皆さんと何ら変わらないところから、それが自分の職業になったのは約一年前の話です。
ご存知の方も多いですが、僕がBASKING COFFEEのスタッフとしてお店に立つまでの話を簡単に。
生まれは広島。じゃけーじゃけーと語尾に唱えながら、人生のほとんどを地元で過ごしました。
僕の職歴は長く、高校を早々とドロップアウトし今までずっと働いてきたわけですが、昨年までの約13年間は某ブランドでアパレルの販売をしていました。
ファッションが好きだったんですねー。買ったばかりの服に袖を通すと気分が高揚しましたし、今でもコーディネイトがイマイチな日は一日テンションが上がらないのは変わりません。ズーンです。
福岡に来た理由も前職の転勤によるものでした。
小学生の頃から、両親の影響もありコーヒーを好んで飲んでいた自分はなんて大人なんだろうと悦に入っていましたが、それもネスカフェなんですけどね。砂糖なしで飲めるようになった日にゃもう一段階グンった上がった気分でしたよ。
それから時は流れ、セカンドウェーブと言われるスターバックスの登場により本格的にコーヒーにハマっていったわけです。
そんなスターバックスに染まっていたタツヤ青年は福岡に来て衝撃を受けました。
スペシャルティコーヒー!なんて、なんて美味いんじゃ!
たくさんの国、数え切れないほどの農園と生産者、それによって全く違う様々なフレーバー。
そしてそれらを扱うコーヒーショップがこんなにもある福岡を天国と感じたのは言うまでもありません。
その日買った豆袋のラベルをノートに貼り付け記録し、その日飲んだコーヒーを忘れないうちにスマホにメモし、コーヒー関連の書籍を読む。30過ぎたおっさんなのにそんな日々を過ごしていました。
いつしか将来コーヒー屋になりたいという夢を漠然と描き始めていた矢先、何度目かの人生の岐路に立つことになります。
勤務していた店舗が閉店することになり転勤になるかも、という状況になったのです。
もやっとした気持ちを抱えて、美味しいコーヒーを飲みにBASKING COFFEEに向かい将来の夢も交えて店主の榎原さんに話したのを覚えています。
後日…
「うちで働きませんか?」
と榎原さん。
考えることなんてありません、YESです!
シロウトな舌を持つ僕でしたが、それでも自分の中で確実に最高に美味しい、BESTだと思っていたBASKING COFFEEで働けるなんてこれほど嬉しいことはありません、YESです!
それ以来僕は自分の直感に従うようにしています。働き始めて9月で1年を迎えましたが、とにかくずっと毎日が楽しく価値のある日々で幸せですから。
僕はゆくゆく地元広島に戻ります。
こんなにも人を幸せにするコーヒーを地元の人たちにも飲んでほしい。
みんなの日常にもう一色の彩りを添えたい。
そして願わくば、この素敵な仕事を僕と同じように憧れ広めたいと強く思う人がもっと増えてほしい。
広島にはスペシャルティコーヒー文化が福岡ほど根付いていないので、地盤を作ることに相当骨が折れるであろうことはこの度の帰省でも改めて痛感しましたね。タイヘンです。
でも必ず、美味しいコーヒーを提供し続けて常に考えることをやめなければコーヒーにとって明るい未来が待っていると信じています。
未だに自分をバリスタと名乗ることにしっくりこないほど半人前の自分ですが、一人前として飛び立つその日までもうしばらくお付き合いください。
今も僕がコーヒーを入れ続けていられるのも本当に皆様のおかげです!LOVE!
0 件のコメント:
コメントを投稿