2017年1月11日水曜日

フレンチプレスの淹れ方

さて今日は、BASKING 流のフレンチプレスの淹れ方を説明して行きたいと思います。
フレンチプレスとは、







こんなやつです。結構、昔のヨーロッパの映画とか観てると出てきますよね。
フィルターの部分が金属のメッシュになっているので、豆本来の味がストレートに出せる器具です。

美味しいコーヒー豆があるなら、しっかりと旨味を引き出せるこのフレンチプレスがおすすめなんですが、不味いコーヒーを使ってしまうと、その不味さもそのままストレートに出してしまうので、「良質な豆」を使うのが前提になります。


まず必要な物!






ケトル、スケール、コーヒー豆、メジャースプーン、タイマー。
こんなものですかね。ケトルはどんなタイプのものでも構いません。

では、始めにお湯を湧かしている間に、コーヒー豆をスケールで計る。
今回は、40gの豆で淹れてみますね。

追記:フレンチプレスの豆とお湯の分量は1杯あたり豆10gに対しお湯180ccを目安。
2杯分だと20gに対し360cc。それぞれ倍にしていくだけでいいです。






キチッとスケールでグラム数を計るのがポイント。
計ったら、ミルで挽きます。







挽き目を説明するのが難しいのですが、グラニュー糖くらいの大きさかな。
原則的に、同じ粉量であれば挽き目が粗くなれば味は薄くなり、細かくなれば濃くなっていきます。

なので一度淹れてみて、あとは自分の好みの濃さに調整していくのがいいかと思います。








 フレンチプレスのガラスをお湯で一度リンスしましょう。
冬などはこのガラスが冷たくなってしまって、お湯の温度が下がってしまいますのでね。

その後、挽いた粉を入れて、お湯を注いで行きます。
お湯が粉に触れたら、4分にセットしたタイマーをONに。
お湯の温度は、当店は95℃ですが、ご自宅で淹れる際はお湯を沸騰させたらケトルを一休みさせてから注ぐ感じで大丈夫です。

フレンチプレスを傾けてお湯をガラスに伝わせていきます。
そうすることで、粉がうまく撹拌されて粉全体にお湯が行き渡っていきやすくなります。






 お湯の総量の半分弱くらいお湯を入れたら30秒待ちます。(蒸らし)
今回は720cc入れるので283cc入れました。まあ、この時はそこまできちっとしなくて大丈夫です。(おおざっぱでごめんなさい)

「なんで蒸らすの?」
とよく聞かれますが、
理屈としてはおそらく、“少ない湯によってコーヒーの成分が「開き」、旨味が引き出されやすい状態になった”ということではないしょうか。

・・・この部分以外のところでも言えることですが、理屈はあくまで理屈で、「そんな気がする!」という想像力と、「実際に蒸らしたときの方が美味しかった」という経験が大事な気がしています。






30秒経ったら、720ccまでお湯を注いでいきます。
結構勢いよくお湯を入れる方が美味しくなります。






あとはタイマーが鳴るのを待つのみ。
この間、「おいしくなあれ、おいしくなあれ」と唱えててもいいです。






タイマーが鳴りましたら、プランジャーを下まで押し下げます。






 あらかじめ温めておいたカップに直接注ぎます。
当店ではこの編み目の細かい茶漉しで微粉を濾していきます。
(この茶漉しは「タタミ織り茶漉し」と言うそうです。微粉が気になる方にはおすすめ)






 出し切るのではなく、最後は少し残してあげると、よりクリーンな味わいになります。
この残った部分だけを飲むと、けっこう雑味を感じます。









出来上がり!!

コーヒーは、時間と共に味が変わっていきます。
良質なスペシャルティコーヒーの場合、50℃くらいになると、甘みや質感をより強く感じたり、最初は感じなかったフレーバーが出てきたりして、一杯のコーヒーの中で色々な発見があります。

どうぞゆっくりと時間をかけてその豆にしかない味わいを楽しんでください(きりっ)。


いかがでしたでしょうか。
ご覧頂けたように、フレンチプレスはとても簡単です。

だけど不思議なことに、淹れる人によって味がそれぞれ違うのです。

そう言えば子どものときに、父親が急須でお茶を淹れてくれたことがあったのですが、母親が淹れたお茶と全然違くて(笑)。

コーヒーも同じようなところが、もしかしたらあるのかも(?)知れません。

そんな不思議なところもコーヒーの魅力ということで、毎回の自分で淹れたコーヒーを楽しみましょう。

おしまい

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